2022.07.07
「猫は分かりづらい」と思いませんか?
私もそう思っていましたが、猫と生活をして “なんとなく” 理解できるようになりました。より愛猫との仲を深めるべく猫の感情表現について調べました。
猫は感情表現が上手だった
自由自在に動く猫のしっぽは、「尾椎(びつい)」と呼ばれる小さな骨が連なり、脊椎(せきつい)とつながっていて先端まで神経が通っています。
しっぽの主な役割はバランスを取り、感情を表現してコミュニケーションを図ることです。高いところへ上り下りをするときや、暗いところを歩くときなどにしっぽを上手に使い、バランスを取ります。
また、しっぽをピンと立てたり、左右に振ったり、毛を逆立てたりしながら感情を表現するために使います。
ご機嫌なとき
しっぽをピンと立てる
甘えたいとき、ご飯が欲しいときの動きです。また、挨拶の表現でもあり、機嫌が良い状態です。さらに機嫌が良い状態だと、立てたしっぽを震わせます。
たくさん構って欲しいという合図です。
先がピクピクしている
好奇心がいっぱいのときや、集中しているときの動きです。興味があるものを見つけたときや好奇心が刺激されるとピクピク動きます。
構って欲しい合図ではないので、そっとしておくと良いようです。
大きく左右にゆっくり動かす/前足に巻き付けている
機嫌が良く、リラックスしているときの動きです。遊びたい・甘えたい気分とは異なります。
不機嫌なとき
毛が逆立って太くなる
驚いたときや怖いとき、威嚇するときの動きです。毛を逆立てて、腰を高くあげることで自分を大きく見せています。
激しく左右に振る
イライラしているときの動きです。リラックスしているときのゆっくりとした動きとは違い、バタバタ激しく振ります。
犬は嬉しいと一生懸命しっぽを振りますが、猫は真逆の気持ちです。とても不機嫌なときなので、不用意に近づくと攻撃されることもあります。
しっぽを脚の間にしまう
恐怖を感じているときの動きです。体もうずくまってできるだけ小さく見せようとします。毛を逆立てて太くするのが攻撃態勢とすると、こちらは防御態勢と言えます。
その他の動き
寝ている時にしっぽの先だけ小さく振る
少しだけ興味を持っているときの動きです。寝ているときに名前を呼んで先だけ小さく振っていたら、呼ばれた方に行くほどでもないけど少し気になっているときです。
参考:しっぽから読み解く猫の気持ち
しっぽの動きでわかる猫の気持ち!猫の気持ちの見分け方としっぽの役割
仕草でわかる 猫の愛
しっぽ以外の動きや仕草からも猫の気持ちを理解してあげられるでしょうか。
ゆっくりまばたきをする
相手に好意を表すための仕草の一つです。まばたきをされた時は、ゆっくりとまばたきをして返事をすることでこちらの愛情も伝わりやすくなります。
まばたきの返事として、じっと見つめ返すと “警戒や敵意を示すサイン” として受け取られてしまうので注意が必要です。愛おしさのあまり見つめたくなりますが、猫からの愛情表現が台無しになりかねません。
参考:【獣医師監修】愛情表現?病気?猫のまばたきで分かる気持ちと目の状態
髪の毛を舐める
グルーミング(毛づくろい)の一種で、愛情や信頼を表す行動です。猫にとって人の匂いが強く感じられるところが髪の毛です。手や顔を舐める延長で舐めています。
ただ、髪の毛を誤飲してしまうと体内で消化できないこと、シャンプーや整髪料は猫の体にとって危険ですので注意が必要です。
また、愛猫から髪の毛を舐められる場合、夢中になり頭皮に爪を立てられることや、かじられることがあるのでこちらも気をつける必要があります。
参考:猫が髪の毛を噛んだり舐めるのはなぜ?誤飲をして吐いた場合の対処法も解説
ふみふみする
お腹が空いたときや甘えたいとき、眠いときにする行動です。ふみふみするアイテムは布団や毛布、クッションなどが代表的です。柔らかさ・弾力・温かさが母猫のおなかを連想させるからだと考えられます。
また、人のお腹や太ももでふみふみするのは、安心して甘えている証拠です。いつもお世話をしてくれる大好きな飼い主や柔らかい布地の洋服を着ている人はふみふみされやすい傾向にあります。
参考:猫のふみふみは愛情表現? 猫のふみふみに迫る!ゴロゴロするときはどんなとき?
愛猫の動きや仕草に当てはまるものはありましたか?
多くの感情を伝えようとしてくれていることを知るとさらに愛おしくなります。しっぽや表情を注視してたくさんの愛情を伝え、安心し続けられる環境を作りたいと思います。
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Writer mochi