弊社サービス課課長が神奈川県平塚市にあるゴム会社様へ出張修理に伺いました。
今回は「材料の切れが悪くなったので刃物交換をして欲しい」という内容。
1989年製の機械で32年ものです。
機械はクリーンルーム内にあり、非常に綺麗な環境でご使用いただいておりました。
まず機械を動かした時の様子がこちら。
ギコギコと音がしますね。
原因を調べたところ、引継ぎの問題で、給油をせずに機械を動かしていたことが発覚。
この時代の機械はすべて給油が必要です。無給油では焼き付きが起こり機械が止まってしまうことを説明しました。
給油後の運転の様子はこちら。
スムーズな音に変わっていることがわかります。
ご担当者様も非常に安心してくださいました。
次に、刃物交換にうつります。
下刃を取り外してみると…
刃物合わせの際、微調整に使うホロセットが3mmも出ていることがわかりました。
刃を手前に引き寄せたい場合は刃物台の調整を行うことをお客様にお伝えし、刃物調整を行います。
シヤリング機の刃物調整は、講習を受けた方でないとなかなか合わせることは難しく、職人技が必要な領域です。
無事に刃物合わせ完了。
材料も綺麗に切れ、お客様にも満足していただけました。
今年中に機械の追加購入をご検討とのこと。
誠にありがとうございます!
今日のポイント
1.無給油で機械を動かすと、焼き付きが起こり、機械が使えなくなってしまう
取扱説明書ではご使用前にオイルポンプから1プッシュ分給油していただくように記載しております。
2.シヤの刃合わせは熟練者が行わないと3次元的にずれてしまい、元に戻らなくなる
刃合わせを失敗してしまったというお電話が最近増えております。
弊社では、刃物合わせ方法をご自身で行いたいお客様向けにマンツーマンで刃物合わせ講習を行っております。
刃の調整を弊社にお任せいただくことも、もちろん可能です。
お客様のご都合に合わせて柔軟に対応致します。
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writer:荻野真也