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事例紹介

サカエゴム工業株式会社様

CASE STUDYお客様の声

テープ貼りと切断を、一工程に。
作業時間も、身体の負担も軽く。

サカエゴム工業株式会社 様埼玉県熊谷市取材日
インタビューに応じるサカエゴム工業の田所祐亮常務(左)と田所高志社長(右)
左:常務取締役 田所祐亮様 / 右:代表取締役社長 田所高志様
SAKAE GOM × OGINO

重いゴム板を巻き直す。
その負担を、工程から見直す。

ゴム・緩衝材・樹脂・ビニールなど、多様な素材の加工を手がけるサカエゴム工業株式会社。自動車部品の搬送用パレットに使われる部材をはじめ、幅広いものづくりを支えています。

同社が荻野精機製作所のスーパーカッターを導入した背景には、重いゴム板を手で巻き、別の機械へ載せ替える作業を改善したいという思いがありました。導入後の変化から、ハーフカットの活用、機械を長く使うための点検まで、お話を伺いました。

代表取締役社長田所 高志 様
常務取締役田所 祐亮 様

多様な素材と加工を、
一社にまとめて相談できる。

御社の事業と、ものづくりの強みを教えてください。

ゴム、緩衝材、樹脂、ビニールなど、幅広い素材を加工しています。特に、自動車部品を運ぶパレットのメーカー様から、さまざまな部材のご注文をいただいています。

当社は設備の種類が多く、お客様が必要とする複数の加工に対応できます。素材や加工ごとに何社にも見積もりを依頼するのではなく、まとめて当社に相談できる。その点が、選んでいただける理由の一つだと考えています。

2017年の事業承継以降、製造業としてできることをもっと増やしたいという思いで、毎年設備投資を進めてきました。これまでの協力工場との関係も大切にしながら、従来は対応できなかった仕事を増やしていきたいと考えています。

自分も経験した重労働を、
現場に合う機械で変えたい。

導入前は、どのような作業にお困りでしたか。

以前は、ゴム板にテープを貼った後、長く出てきた材料を手で巻き取り、別の機械に載せて切断していました。テープ貼り、手巻き、切断という三つの作業が必要だったのです。

扱っていたゴム板は、1本で30kgほど、厚いものでは60kgほどになることもありました。重い材料を巻いたり持ち上げたりするのは、かなりの負担です。私自身も工場でその作業を経験していたので、改善したいと感じていました。

荻野精機を知ったきっかけと、選んだ理由を教えてください。

インターネットで検索し、ホームページを見つけたのがきっかけです。同じ埼玉県にあることも印象に残りました。

実際に伺ったときの対応や説明を通じて、当社の使い方にぴったり合う機械ができるのではないかと感じました。要望を聞いてもらいながら、テープを貼って、そのまま切断できる形を一緒に考えていただきました。

工程をつなぐことで、
時間と身体の負担が変わった。

導入後、作業時間はどのように変わりましたか。

例えば、長さ10mのゴム板にテープを貼って切断する作業では、以前はテープ貼りに約5分、巻き取りに約5分、切断に約15分。休憩を入れなくても、全体で25〜30分ほどかかっていました。

今はテープを貼りながら切断できるので、同じような作業が10分もかからないくらいです。途中で材料を巻き直して別の機械に移す必要がなく、出口で製品を揃える作業が中心になりました。身体への負担が減り、作業も続けやすくなったと感じています。

導入後も、さらに使いやすくするために要望を伝えています。まだ改善を続けている段階ですが、その中でも大きな効果を感じています。

長さ10mのゴム板を加工する場合の一例
比較項目導入前導入後
作業の流れテープ貼り
↓
手巻き・載せ替え
↓
別の機械で切断
テープを貼りながら
指定寸法に切断
所要時間約25〜30分約10分以内

※お客様への聞き取りによる、特定の加工例の概算です。材料・寸法などの加工条件によって所要時間は異なります。

どのような材料の加工に活用されていますか。

ゴムが中心ですが、面ファスナー、フィルム、緩衝材などにも使っています。材料を送りながら指定寸法に切れるので、毎回手で位置を合わせて切る必要がありません。一つの材料だけでなく、いろいろな仕事に活用しています。

サカエゴム工業の工場でスーパーカッターの操作盤に手を添えるオペレーターの鈴木様
オペレーターの鈴木様と、現場でご使用いただいているスーパーカッター。

必要な枚数を、ひとまとまりに。
貼り忘れを防ぐ仕組みへ。

ハーフカットを、どのように活用していきたいですか。

緩衝材とプラスチック段ボールなどを貼り合わせる組立工程で、両面テープのハーフカットを活用したいと考えています。一部では使い始めていますが、これからさらに広げていきたい取り組みです。

例えば、一つの組立品に両面テープが60枚必要なら、6×10の60枚を1枚の台紙にまとめて用意します。作業後にテープが余っていれば、貼り忘れに気づく手がかりになります。

また、テープを一つずつ完全に切り離してしまうと、剥離紙を剥がすのが大変です。ハーフカットで台紙をつなげておけば、めくって取り出せます。使いやすさと、貼り忘れを防ぐ工夫の両方につなげていきたいですね。

長く使うために、壊れる前に。
点検は、使い方を見直す機会にも。

これまでの対応で、印象に残っていることはありますか。

静電気対策のイオナイザーです。以前は強い静電気が気になっていましたが、取り付けてもらってからは、その静電気を感じなくなりました。とても効果を実感した対応でした。

定期自主検査を依頼された理由と、受けて感じたことを教えてください。

機械が壊れてからでは遅いですし、お客様に迷惑をかけないことが大切だと考えています。当社には1台しかない設備も多く、止まったときに簡単にほかの機械で代替できるとは限りません。

機械を長く使っていきたいので、壊れる前に点検していただけるのは大変助かります。また、使用方法を再確認でき、使い方について知ることのできる良い機会だと感じました。

今回の改造では、どのような改善を目指していますか。

粘着力の強い両面テープが刃に貼り付いて持ち上がることや、カールしてうまく排出されないことへの対応をお願いしています。改造は進めながら確認していくものなので、現時点では効果についてお答えするのは難しいです。

※今回の改造については、取材・追加ヒアリング時点で効果未評価です。上記の静電気対策は、これまでに実施した別の対応です。

次に応えたい加工のために、
相談を重ねていく。

今後、荻野精機に期待することを教えてください。

一つは、ハーフカットを中心に使う機械です。今の機械でもハーフカットはできますが、格子状にきれいに加工し、社外に製品として提供できる仕事を増やしていきたいと考えています。引き合いもあるので、テーブル式の機械も含めて相談していきたいですね。

もう一つは、軟質塩ビホースの自動切断です。現在は手作業で1本ずつ切っていて、1回の注文で8,000〜9,000本になることもあります。長さも20mm程度から1,600mm程度までさまざまです。こうした加工の自動化についても、検討をお願いできればと思っています。

※専用機やホース切断の自動化は、今後の検討に向けたご要望です。導入・実現が決まったものではありません。

作業時間を短くすることに加え、重い材料を扱う人の負担を減らし、次の工程を使いやすくすること。サカエゴム工業様の現場には、切断機の活用をさらに広げるアイデアがありました。荻野精機製作所は、これからも日々の加工と機械の使い方に向き合い、改善のご相談に応えてまいります。

サカエゴム工業の社屋前に集まった同社の皆様と荻野精機製作所の訪問メンバー3名
サカエゴム工業の皆様と、荻野精機製作所の訪問メンバー3名。インタビューと撮影へのご協力、ありがとうございました。
COMPANY PROFILE

お客様情報

会社名
サカエゴム工業株式会社
代表者
代表取締役社長 田所 高志
所在地
〒360-0201
埼玉県熊谷市妻沼2181番地1
設立
1968年11月1日
事業内容
工業用ゴム製品・樹脂製品・発泡材などの製造・販売
公式サイト
sakaegom.com ↗

本記事は2026年9月25日のインタビューおよび追加ヒアリングをもとに、発言の趣旨を損なわない範囲で構成・編集しています。数値はお客様から伺った概算であり、効果は材料や加工条件によって異なります。

会社情報:サカエゴム工業株式会社 公式サイト(2026年9月25日確認)